単行本版「きんいろモザイク」に登場する書体を調べてみた(3)
2016.07.24
(2)のつづきです。
今回は3巻以降の登場書体について書いていきます。
<<第3巻>>
University Roman ▲
ミウラ見出しLiner ▲
<カラー>
○スーラ [初登場:P.3 上部]

フォントワークスの丸ゴシック体です。
ナールの代用書体として使われています。
ハッピー
新ゴ
アンチックAN1
太ゴB101
ぶらっしゅ
ヒラギノ明朝
<モノクロ>
中見出しアンチック
石井太ゴシック
ゴナ
イナブラシュ
ナール
イナミン
ゴカール
――P.17よりDTPで(現在のPC上でフォントとして)使える書体のみに切り替わっているため、写研書体の登場はここまで…――

○コミックミステリ [初登場:P.17 4]
フォントワークスの書体です。イナクズレの代用書体として使われているようです。

○スキップ [初登場:P.20 1-4]
フォントワークスの書体です。

○リュウミン P.23 2-2
モリサワの明朝体です。なぜかここにだけ登場しています。
ロダン

○本明朝E=HG明朝E P.32 左上
リョービの明朝体です。リョービの前身である活字母型製造会社、晃文堂の金属活字がルーツとなっているようです。[1]
ここでは室名札に使われています。
レゲエ
タカハンド
麗雅宋

○リョービゴシック=HGゴシック P.52 3
リョービのゴシック体です。
以前触れたMSゴシックの元となった書体です。

○日活教科書体=HG教科書体 P.52 3
日本活字工業(明治27年創業[2]・現在は存在しない[3])の教科書体です。
タイポス P.56 2-4 デジタル版

○フォーク P.104 2-4
モリサワのデザイン系書体です。

○HG創英角ゴシック P.113 2-4
創英企画よりリリースされた角ゴシック体のフォントです。
なお、上記のHGシリーズはMicrosot office付属のフォントです。
<<第4巻>>

○Creampuff≒Eclat ▲
1999年にNick Curtis氏がフリーフォントとしてリリースしました。
元になったEclatは、1984年にDonald Young氏によってデザインされた書体です。[4]

○Optima ▲
1958年にリリースされた、Herman Zapf氏によるデザインの書体です。[5]
○丸々ゴシック ▲
カタオカデザインワークス(現・砧書体制作所)から2009年に発売された丸ゴシック体です。
<カラー>
アンチックAN1
太ゴB101
ハッピー
ロダン
新ゴ
スーラ
レゲエ
ヒラギノ明朝
ぶらっしゅ
<モノクロ>
タカハンド
麗雅宋
――…のはずがP.31~38のみ掲載時期が切り替え以前だったのか写研書体が再度登場――
ナール
ゴナ
スーシャ
イナブラシュ
中見出しアンチック
石井太ゴシック
ゴカール
イナピエロ
イナクズレ
イナミン
ゴーシャOS
――再びDTPへ――

○丸フォーク [初登場:P.43 1-4]
モリサワよりリリースされた「フォーク」を丸くしたバージョンです。
コミックミステリ
フォーク
ハルクラフト
<<第5巻>>

○FF DIN Round Black ▲
ドイツ工業規格のために1930年代に作られた書体「DIN」を丸くしたバージョンです。

○秀英丸ゴシック ▲
大日本印刷が、2005年ごろから自社の書体「秀英体」のリニューアルプロジェクトとして
始めた「平成の大改刻」のうちの1書体として開発され、
2012年にモリサワよりリリースされた丸ゴシック体です。
秀英体についてのページ
<カラー>
スーラ
アンチックAN1
太ゴB101
ハッピー
ヒラギノ明朝
ぶらっしゅ
レゲエ
新ゴ

○メイリオ P.7 3, P.12 2-3
こちらもWindowsユーザーにはお馴染みのフォントではないでしょうか。
こちらの記事(外部サイト)で、メイリオの誕生秘話や、完成までの険しい道のりについて詳しく書かれています。
ここでは、メールの本文の書体として使われています。(最近ならむしろ源ノ角ゴシックや新ゴ、ニューロダンのほうが自然なような気もしますが)
<モノクロ>
ロダン
タカハンド
タイポス

○Lobster P.48 2-3
2010年に最初のバージョンが公開されたフリーフォントです。
ここではメニューの表紙に使われています。
ちなみに、当書体は原先生のブログでも使われています。(ブログ右側)
当サイトの紹介ページ
丸フォーク
麗雅宋
本明朝E (P.100 1-3)
<<第6巻>>
筑紫A丸ゴシック ▲

○ロマン輝 ▲
ダイナコムウェアのフォントです。

○CopperPlate Gothic ▲
Clarence Marder氏の指揮の下、Frederic W. Goudy氏によってデザインされ、
1901年にリリースされた、金属活字時代から存在する書体です。[6]
丸々ゴシック ▲
<カラー>
アンチックAN1
太ゴB101
ヒラギノ明朝
新ゴ
本明朝E(P.4 右上,
<モノクロ>
ハッピー
ロダン
レゲエ
ぶらっしゅ
スーラ
フォーク
丸フォーク
コミックミステリ
麗雅宋

○HG創英プレゼンスEB (P.21 1-1)
こちらもMicrosoft Office付属の、創英企画のフォントです。
タイポス
スキップ
第6巻までの登場書体はこれで全てです。
☆気付いたこと
・ハッピーはロダンと組まれている = ロダンハッピー
・シノマムは1巻P.68で初登場。3巻の時点ではまだ顔が描かれていない
かなり長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
[1]活字書体から写植書体、そしてデジタル書体(28)―フォント千夜一夜物語(61)より
[2][3]◆日本活字工業が民事再生法を申請
[4][5][6]Fonts In Use
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今回は3巻以降の登場書体について書いていきます。
<<第3巻>>
University Roman ▲
ミウラ見出しLiner ▲
<カラー>
○スーラ [初登場:P.3 上部]

フォントワークスの丸ゴシック体です。
ナールの代用書体として使われています。
ハッピー
新ゴ
アンチックAN1
太ゴB101
ぶらっしゅ
ヒラギノ明朝
<モノクロ>
中見出しアンチック
石井太ゴシック
ゴナ
イナブラシュ
ナール
イナミン
ゴカール
――P.17よりDTPで(現在のPC上でフォントとして)使える書体のみに切り替わっているため、写研書体の登場はここまで…――

○コミックミステリ [初登場:P.17 4]
フォントワークスの書体です。イナクズレの代用書体として使われているようです。

○スキップ [初登場:P.20 1-4]
フォントワークスの書体です。

○リュウミン P.23 2-2
モリサワの明朝体です。なぜかここにだけ登場しています。
ロダン

○本明朝E=HG明朝E P.32 左上
リョービの明朝体です。リョービの前身である活字母型製造会社、晃文堂の金属活字がルーツとなっているようです。[1]
ここでは室名札に使われています。
レゲエ
タカハンド
麗雅宋

○リョービゴシック=HGゴシック P.52 3
リョービのゴシック体です。
以前触れたMSゴシックの元となった書体です。

○日活教科書体=HG教科書体 P.52 3
日本活字工業(明治27年創業[2]・現在は存在しない[3])の教科書体です。
タイポス P.56 2-4 デジタル版

○フォーク P.104 2-4
モリサワのデザイン系書体です。

○HG創英角ゴシック P.113 2-4
創英企画よりリリースされた角ゴシック体のフォントです。
なお、上記のHGシリーズはMicrosot office付属のフォントです。
<<第4巻>>

○Creampuff≒Eclat ▲
1999年にNick Curtis氏がフリーフォントとしてリリースしました。
元になったEclatは、1984年にDonald Young氏によってデザインされた書体です。[4]

○Optima ▲
1958年にリリースされた、Herman Zapf氏によるデザインの書体です。[5]
○丸々ゴシック ▲
カタオカデザインワークス(現・砧書体制作所)から2009年に発売された丸ゴシック体です。
<カラー>
アンチックAN1
太ゴB101
ハッピー
ロダン
新ゴ
スーラ
レゲエ
ヒラギノ明朝
ぶらっしゅ
<モノクロ>
タカハンド
麗雅宋
――…のはずがP.31~38のみ掲載時期が切り替え以前だったのか写研書体が再度登場――
ナール
ゴナ
スーシャ
イナブラシュ
中見出しアンチック
石井太ゴシック
ゴカール
イナピエロ
イナクズレ
イナミン
ゴーシャOS
――再びDTPへ――

○丸フォーク [初登場:P.43 1-4]
モリサワよりリリースされた「フォーク」を丸くしたバージョンです。
コミックミステリ
フォーク
ハルクラフト
<<第5巻>>

○FF DIN Round Black ▲
ドイツ工業規格のために1930年代に作られた書体「DIN」を丸くしたバージョンです。

○秀英丸ゴシック ▲
大日本印刷が、2005年ごろから自社の書体「秀英体」のリニューアルプロジェクトとして
始めた「平成の大改刻」のうちの1書体として開発され、
2012年にモリサワよりリリースされた丸ゴシック体です。
秀英体についてのページ
<カラー>
スーラ
アンチックAN1
太ゴB101
ハッピー
ヒラギノ明朝
ぶらっしゅ
レゲエ
新ゴ

○メイリオ P.7 3, P.12 2-3
こちらもWindowsユーザーにはお馴染みのフォントではないでしょうか。
こちらの記事(外部サイト)で、メイリオの誕生秘話や、完成までの険しい道のりについて詳しく書かれています。
ここでは、メールの本文の書体として使われています。(最近ならむしろ源ノ角ゴシックや新ゴ、ニューロダンのほうが自然なような気もしますが)
<モノクロ>
ロダン
タカハンド
タイポス

○Lobster P.48 2-3
2010年に最初のバージョンが公開されたフリーフォントです。
ここではメニューの表紙に使われています。
ちなみに、当書体は原先生のブログでも使われています。(ブログ右側)
当サイトの紹介ページ
丸フォーク
麗雅宋
本明朝E (P.100 1-3)
<<第6巻>>
筑紫A丸ゴシック ▲

○ロマン輝 ▲
ダイナコムウェアのフォントです。

○CopperPlate Gothic ▲
Clarence Marder氏の指揮の下、Frederic W. Goudy氏によってデザインされ、
1901年にリリースされた、金属活字時代から存在する書体です。[6]
丸々ゴシック ▲
<カラー>
アンチックAN1
太ゴB101
ヒラギノ明朝
新ゴ
本明朝E(P.4 右上,
<モノクロ>
ハッピー
ロダン
レゲエ
ぶらっしゅ
スーラ
フォーク
丸フォーク
コミックミステリ
麗雅宋

○HG創英プレゼンスEB (P.21 1-1)
こちらもMicrosoft Office付属の、創英企画のフォントです。
タイポス
スキップ
第6巻までの登場書体はこれで全てです。
☆気付いたこと
・ハッピーはロダンと組まれている = ロダンハッピー
・シノマムは1巻P.68で初登場。3巻の時点ではまだ顔が描かれていない
かなり長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
[1]活字書体から写植書体、そしてデジタル書体(28)―フォント千夜一夜物語(61)より
[2][3]◆日本活字工業が民事再生法を申請
[4][5][6]Fonts In Use
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